東海近畿地区大会リポート

2009年9月22日(火)午後1時~
大阪府泉佐野市「こーたりーな」にて開催

☆プレゼンテーション☆

霧芋子(兵庫県立篠山産業高等学校東雲校)
「特産地をプロデュース ~霧芋の畑から食卓までを見直せ!~」

「私達は、霧芋でふるさと丹波篠山を笑顔にします!」

 トップバッターは、濃緑色のデカンショ祭のはっぴで揃えて登場した3人組です。発表では、丹波の名産品「霧芋」の栽培・流通の現状をふまえた問題意識に始まり、栽培方法の改良への取り組みから、くず芋を有効利用したレシピの普及に向けたプロセスが、軽快なデカンショ節の唄と踊りに乗せて、テンポ良くまとめられました。この様子は、まさに「でっかいことをしよう!」が語源とも言われるデカンショ精神を育んだ、大らかな丹波篠山の風土の魅力を彷彿とさせてくれるものでした。

Q.今回の取り組みは、高校生が地域の大人達とのつながりを見いだす意味もある貴重な
  プロジェクトですが、その良さや問題点はどのようなものと感じましたか?
A.私達のアイデアには賛否両論があって、反対意見に対しては、協力を求めるのに苦労しま
  した。できれば固定概念にとらわれすぎず、もっと「やわらかアタマ」で受け止めてもらえ
  たら…と思ったこともあります。

Q.なぜ霧芋は、魅力的な産品であるにも関わらず、地場でもっとポピュラーな存在になって
  いなかったのでしょうか?
A.地元でも高価な存在でしたから、くず芋を活用することでもっと気軽に霧芋の良さを
  知ってもらいたいと考えたことが活動に発展しました。みんなの大好きなメニューで、
  地域を笑顔にします!
霧芋子(兵庫県立篠山産業高等学校東雲校)
蓮魂(大阪府立門真西高等学校)
「蓮根の穴からみんなの笑顔が見える」

「蓮根の穴からみんなの笑顔が見える!」

 蓮根を望遠鏡に見立てた愛らしいジェスチャーから始まった「蓮魂」チームでは、都市化が進むことにより激減する浪速の伝統野菜・門真蓮根の継承と普及をねらいとした活動に重点を置き、パネルを使った発表が行われました。彼らの取り組みは、「畑を残そう!」と、都市化を進める開発行為に正面からアンチテーゼを唱えるものではなく、ペットボトルやタライでも栽培可能なものに品種改良し、幼稚園や小学校での栽培チャレンジを進めるというユニークなものです。こうして形を変えながらも、次世代に門真「蓮魂」の遺伝子が脈々と根を張り、地域に拡がる様がイメージできそうな頼もしい取り組み発表でした。

Q.蓮根を使った料理といえば、伝統食をイメージしがちですが、地域の人々の反応はいかが
  でしたか?
A.試食会では、子供も大好きなカレー味の肉詰めが絶賛されました。秋以降に蓮根の収穫期
  を迎えるので、収穫体験と料理対決「レンコンの鉄人」などを計画しています。

Q.蓮根づくりは大変な労力を必要としますが、若い世代のパワーでうまく活性化していけば
  よいですね。そのために考えていることはありますか?
A.やはりタライよりは、ちゃんとした農園で栽培する方がよいものができるのですが、
  より多くの人に活動の輪を拡げるために、そのような栽培方法をPRしています。肝心な
  のは粘土質のいい土づくりですね。
蓮魂(大阪府立門真西高等学校)
ち~む おいでやす (京都府立桂高等学校)
「~きょうの食卓を賀茂ナスで~」

「私達は、賀茂ナスでふるさとを笑顔にします!」

 舞台中央にテレビ画面に見立てた大きなフレームを用意して、報道番組仕立てに演出された発表は、チームの3人がアナウンサー・リポーター・地元高校生に扮し、スピーディに進められていきました。
合間には京の伝統野菜の知名度調査グラフや、地球に優しいエコマルチを使ったエコ農法、ブランド野菜の賀茂ナスを使ったレシピづくりを紹介する紙芝居なども絶妙の間合いで画面に登場し、まるでお茶の間で故郷のニュースを見ているかのような気分にさせてくれるユニークなものでした。

Q.ナスの栽培にはかなりの水を散布するということですが、どれくらいですか?
A.朝と昼の2回、株もとに1分間という長めの灌水で育てました。

Q.ナス料理といえば、やや年齢の高い人に好まれる食材のようですが、「賀茂ナスオンパレ
  ード」というレシピへの若い人の反応はいかがでしたか?
A.ピザは小さな子供達にも喜んでもらえました。チーズやソースを使うことによって食べや
  すくなるのですが、かえって賀茂ナスそのものの風味を消さないようにすることにも気を
  つかいました。
Ume Boys(ち~む おいでやす(京都府立桂高等学校)
ヘルシーさ満天ZASK(岐阜県立岐阜農林高等学校)
「大豆でヘルシープリン!」

「私達のつくったヘルシー豆乳プリンで、地域の人を笑顔にします!」

 食品のスペシャリストをめざして日々修行中という三人娘がチャレンジしたのは、自らの手で収穫した大豆を使って、低カロリーでも栄養価の高いプリンを地域に提供するという取り組みでした。アンチエイジングやメタボ対策にもよい大豆を、口当たり良いプリンに仕立て、なおかつ豆臭さのない風味づくりへの試行錯誤を模造紙にまとめて発表した彼女らは、試食会での子供達のおいしい笑顔にさらなる活力をもらったと、元気にこたえてくれました。

Q.卵を使用せずプリンを固めるためには様々な改良があったことでしょうが、
  どのくらい試行錯誤されたのですか?
A.なかなか固まらないし、固まってもざらざらして口当たりが悪い、といった問題
  にぶつかって、6回ぐらいは改良を重ねたと思います。

Q.豆臭さを消すためには、どのような工夫をされたのですか?
A.プリンを二度漉ししてから固めたり、蜂蜜やきな粉を使ったソースをかけたり、
  抹茶を風味付けに加えることです。大豆の収穫はこれからのため、さらなる試食会
  を重ねて、成分分析も行い、まとめていきたいと思っています。
ヘルシーさ満天ZASK(岐阜県立岐阜農林高等学校)
米っ子Qlove4(兵庫県立社高等学校)
「ふるさと再生!~昔の活気を取り戻せ~」

「私達は鴨川ふるさとお伝寿司で、ふるさとを笑顔にします!」

 過疎化が深刻化する村の未来を憂い、地域の食文化復興をめざし、初めて農業にチャレンジしたという彼女達の発表では、地産地消料理として、黒豆を使った新しい郷土料理「鴨川ふるさとお伝寿司」が誕生するまでの過程が丁寧に表現されていました。
彼女達の描く、食がとりもつ家族の笑顔あふれる豊かな「人の集う村」という未来像は、これから20年後の自分たち親子の会話として寸劇の最後でドラマチックにまとめられ、「食は未来の村を支えるヒーローだ」という強力なメッセージを残してくれました。

Q.食を通じた夢の発信基地として、「ギャラリー鴨川」を活用した取り組みが説明
  されていましたが、どのような施設をイメージされていますか?
A.もとから地域にある施設で、地域の人々の身近な発表活動の場となっているもの
 です。ここを活用して、試食会やお弁当アートを展示する予定です。
米っ子Qlove4(兵庫県立社高等学校)

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